
「ヤング@ハート」というドキュメンタリー映画を見ました。
(まだロードショー中なので、ネタバレ困る方は読まないでくださいませ~)
「ヤング@ハート」は、アメリカのアマチュア・コーラスグループの名前。
それもただのコーラス・サークルじゃない。
平均年齢80歳でロックンロールまで歌うグループ。
おじいちゃん、おばあちゃんが、本気でシャウトしちゃうんです!
そのエネルギー、迫力、ノリ、歌唱力はホンモノですごい。
コンサートはホールが満員御礼、 ヨーロッパツアーまでしています。
元気いっぱいの人ばかりではない。
病気で入退院を繰り返す人、 闘病から復活してきた人、 老人ホームから通う92歳、 コンサート直前に天国に行く仲間もいたり……。
でも、腰や膝が痛くても、歌っているときは忘れていられるのです。
一方、元空軍パイロット氏は今でもドライブが得意で、 メンバーをピックアップしての送迎係。 また元海兵隊員氏は80歳の今も頑健そのもので「彼女」もいたり……。
でも、みんなコーラスで歌うことは生きがい。
それは、指導者ボブによる部分も大きいようです。
ボブは中年男性ですが、選曲・指導・コンサートの手配から、 メンバーの心のケアまですべてしています。
いわば、このサークルの「先生」。
その指導法も型破り。
高齢者集団なのに「健康増進コーラス」ではなくて、
手加減なしに、ロックの新曲・難曲をどんどん持ち込んでくるのです。
一方、参加者たちは根っからのロック好きというわけではなし。
普段はオペラを聴いたり、クラシックを聞いたり、教会の聖歌隊で歌う人だったり。
ロックの新曲には、最初みんな面食らい、なかなか乗れない、歌詞が覚えられない……。
ああ、これは自分のゴスペルレッスンをホウフツとさせるかも……。
ところが、ボブがソロ役を決め、繰り返し練習するうちに、
すっかり自分ものになっていく過程がすごいのです。
練習用CDを渡されて、「これを聞くときは、光る面を下に入れるのか、それとも上か?」
なんて確認するお年寄りたちが、 コンサート当日にはリズムに乗りながら歌い、シャウトするまでになってしまう。
病気で練習を休むと、「ボブは厳しいから、ソロパートを取り上げられてしまう」と、 青い顔をして家族にかかえられながらレッスンに参加するメンバー。
コンサート当日は、 「観客をノックアウトしてやるんだ」と意気込むメンバー。
単に歌うことだけが楽しいからだけでは、ここまでいかないと思いました。
コンサートという目標があり、他人の目があり、
未知の曲に挑戦という意気込みがあり、
観客の声援という期待もあり、
それが、どれだけこの人たちの励みになっているか。
いや、励み以上の生きる支え。
それは、80歳になっても、90歳になっても、
入退院を繰り返していても、
余命何ヶ月と言われても同じ。
生きる励み、生きる支えは人をかくも生き生きとさせる。
それが伝わってきます。
折しも昨日、ニュースで舘野泉さんの映像を見ました。
脳梗塞の後遺症で右半身の自由を失いながら、
左手のピアニストとして70歳を過ぎて更なる進化をし続け、
「左手」も「両手」も超越した境地で、
聞く人の心を揺さぶるあれだけの音楽を生み出してるという事実。
私も、死ぬまで音楽をやりたいものだな~と再確認。
それも自己満足でなく、人に聞いて楽しんでもらえる音楽、
聞く人の魂に伝わる音楽が目指せればなあ……。
それには、ハートだけなく、技術を磨くことも必要也。
ということで、最後の日まで修行は続く~(笑)。
(写真は三四郎池。本文とは関係ありません)
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