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ヤマハのピックアップミュート

わが家にはトランペットを吹く人間が約1名います。しかし、マンション一角の自宅でこの楽器を吹くことはほとんどできません。だから、「音楽好きの一家が食後に家族で合奏」みたいなウルワシイ光景というのは、残念ながらあり得ないのです。

曲がりなりにも一軒家だった私の実家では、昔、父親のバイオリンをピアノ伴奏したものでした。夕食後や休日、父の気の向いたときに、家にある楽譜を片端から、みたいな感じでやりました。バイオリンのリズムを勝手に自由に伸び縮みさせる父に腹を立てながら弾いていたりもしましたが、今考えれば牧歌的でほほえしく、また何といっても初見の練習になりました。弾けなくても適当に合わせてどんどん進んでいくということも、知らずに訓練されました。しかし今はあのような、隣の家と1メートルも離れていないような一軒家では、やはり楽器を鳴らすことに気を使う時代かもしれません。楽器をやるなら防音工事を、と言われる時代ですから……。

しかし、ここに登場したのがハイテク産業(?)ヤマハの「ピックアップミュート」。「サイレントブラスシステム」の一環として発売されているのですが、トランペットのラッパの部分にこの製品を従来のミュートのように差し込むだけで、音が消音・デジタル化されて出てくるのです。しかも普通のミュートのように、吹く息が詰まった感じというのがあまりないそうです。先週これを買って、家で実際に試してみました。「す、すごい!」の一言。吹いた音が、本当に静かな音で出てくるのです。普通にテレビをつけてる音なんかより、絶対小さい!トランペット吹きの本人は、「家で演奏・練習ができる」というコペルニクス的転換の現実に興奮気味でした。

さっそく、消音ペダルを踏んだピアノとピックアップミュート装着のトランペットで、一曲合わせてみました。曲は、たまたま譜面台にあった『ハウルの動く城』の「人生のメリーゴーランド」。うん、いいぞ、いいぞ。音のバランスがちょうどいいのです。この組み合わせなら、「ウルワシイ光景」が実現されるかも……。淡い期待を抱かせてくれるハイテク製品でした。

でもね、所詮デジタル音と消音。どちらも「本物」ではないのです。これで練習しているつもりになるのは勘違い。あくまで「遊び」であり、「譜読み・運指確認程度」であると心得るべし。ま、音楽は遊ぶ(playする)ものなんですけどね……。

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