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ランキング――人は何故ラグタイムに「はまる」のか

何かをきっかけにラグタイムに「はまる」という人は多いです。なぜ人はラグタイムに「はまる」のか?  魅せられるのか?

ラグタイム好きの人の話やサイトを拝見し、さまざまな動機を知り、一定の傾向があるのかもなあと漠然と思っていましたが、ちょっと思いついて、日本ラグタイムクラブの会員向けサイトをのぞいてみました(これは会員登録した人だけ、閲覧できます。ラグタイム好きの方は、ぜひご会員登録ください)。そこにあるコメント72名分から、タイプをざっと以下に分類してみました(会長さん、事務局長さん、データに使わせてもらいました。事後報告ですみません)。

第1位 ギターを弾く人が、ラグタイムギターにはまる……21名

第2位 ピアノやエレクトーンを弾く人がはまる……12名

第3位 FEN、ジュークボックス、自動ピアノ、TDLなどで聴いて……7名

第4位 映画『スティング』をきっかけに……5名

第5位 米国滞在中に知る……2名

第5位 ジャズからさかのぼって……2名

第5位 音大の研究で……2名

第5位 「徹子の部屋」で池宮正信氏の演奏を聞いて……2名

第9位 吹奏楽を通じて……1名

第10位 バレエを通じて……1名

第11位 その他・不明……17名

私はピアノを弾く人間で、第2位のグループです。しかし、ピアノの世界では、ラグタイムについては、クラシックの分野の人も、ジャズの分野の人も、くわしい人を知りません。一方、私にとって意外だったのは。第1位のラグタイムギターというジャンルの存在でした。この分野の方々の活動が、ラグタイムの口火を絶やさずに保ち、また一定のラグタイム好き人口を維持してきたようなのです。

映画「スティング」の影響が大きいのは明らかですが、第3位の理由もあなどれません。ラグタイムはこういう場所で息を永らえてきたのです。また、数は少ないですが、吹奏楽やクラシックバレエの世界でもラグタイムは生きています。バレエに関連するかもしれませんが、オリンピックのフィギュアスケートの音楽として使われていたのを聞いたこともあります。

日本では、普通のCD売り場に行っても、ラグタイムのCD自体がなかなか存在しない状況です。たとえあってもクラシックのコーナーの片隅だったり、ジャズのコーナーの片隅だったり、いずれにせよ日陰者の存在。ラグタイムのCDを手に入れようと思ったら、オンラインショップしか考えられないのが現状です。それにもかかわらず、ラグタイムを聞いて「きらいだ」という人にお目にかかったこともありません。近代・現代音楽が苦手だったり、ロックンロール以降の音楽は聞くことができない(?)という耳の持ち主の方も、ラグタイムだったらたいてい「楽しい音楽ね」ということでOKだし、逆にジャズやロックはいいけどクラシック音楽はちょっとね、というヒト達も、ラグタイムだったら許容範囲ということは多いのです。

う~ん、だからなのでしょう。ラグタイム好きの人の「過去」はさまざま。一筋縄でくくれないのがラグタイムなのだと、今は納得しておきましょう。

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ラグタイム」カテゴリの記事

コメント

この記事おもしろいですね。
僕は第2位グループでしょうか?
第3位の理由もあるかもしれないです。
ラグタイムの虜になる前、ゲームセンターのポーカーにはまってました。
でも、曲はラグタイムダンスとパイナップルラグでしたから、
もとはと言えば、スティングなんですね。

投稿: 草野 | 2005/10/22 22時53分

まとめてみて、本当に面白かったです。
「ゲーセンのラグタイム」というのもあるんですね(笑)。やはり、「スティング」偉大なり、というところでしょうか。

投稿: ラゲディ・アン | 2005/10/25 01時04分

遅ればせながら、リンクありがとうございました。さすがラゲディさん、よくまとめましたね。ギターもよいですが、本来ならばラグタイムはピアノ曲ですので、ピアニストがもっといればいいのですが・・・。でも意外と潜在しているラグタイム・ピアニストは沢山いるものなのですよ。埋もれているだけで・・・。

ラグタイムに皆がはまるのは、この音楽が「ラグタイム」という単純な5文字には詰められないほど、幅広く奥深いからなのです。様々な文化の集結がこの音楽を生み、色々な人間の感情をリズミカルに表現してくれました。

弾き手も聴き手も同時に楽しめる無限大の世界がここにはあります。

楽大夢(ラグタイム)、それは、楽しく大きな夢!!!
http://blog.livedoor.jp/nqb30846/

新ブログを始めましたので、ジョップリン知識を是非とも分けて下さい。コメント、宜しくお願いします。

投稿: 裕美・ルミィヤンツェヴァ | 2005/11/27 00時49分

裕美様、こんにちは。
ピアノ曲なのにギターの人が多い――本当に不思議な現象です。でもギターの方々のおかげで、息をながらえ、愛好者の層も厚くなっているんですよね。
新しいブログ、素敵なテンプレート!曲目別に題をたてるのは、いいアイディアですね。今後、思いついたことなどを書き込ませていただきま~す。

投稿: ラゲディ・アン | 2005/11/27 22時09分

確かに、ラグタイム・ギター・ファンのお蔭で、ラグタイム・フィーバーがあるようなものです。でも何故ギターなのかしら???ラグタイムの本を読んでいると、バンジョーがよく出てきます。バンジョー自体がアフリカから持ってこられた打楽器の役割もする楽器ですので、頻繁にシンコペーションするラグタイムのリズムを考慮に入れるとそう不思議ではありません。もしかして、皆さんバンジョーのような感覚で、現代のギターを弾いているのかもしれませんね。でもラグタイムはピアノで弾くより、ギターで弾く方がうーんと難しい気がします。超絶的技巧がないとなかなか速や弾きもできませんよね。ギターをやっている方で、バンジョーも同時に弾いていらっしゃる方は果たしているのでしょうか?トラッド・ジャズ界では両者を弾きこなすプレイヤーは非常に多いです。考えれば考えるほど興味津々となりますね。

投稿: 裕美・ルミィヤンツェヴァ | 2005/11/27 23時24分

ラグタイム・ギターの系統については、目からウロコの系統図があります。
JRC創設メンバーのお一人でいらっしゃる北村さんのウェブ内の以下の部分です。
「ラグタイムギターという音楽について」
http://www5.airnet.ne.jp/ragtime/ragtime.html
どういう流れで浜田隆史さんへつながっていくか、までわかります! ギターのクラシックラグ系は、本当に技術がむずかしそうですね。でもバンジョーを弾く感覚とは違いそうです。
一方、カントリーブルース系にはバンジョーが関係ありそう?

投稿: ラゲディ・アン | 2005/11/27 23時54分

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