From David Thomas Roberts to Takashi Hamada
昨日はすごい演奏をいくつも聞いてしまいました。
最初は、David Thomas Roberts。それからFrank French。さらにBob Milne。そして最後は浜田隆史さん。最初の2つは映像つきで、3つ目は音源、最後の浜田さんは、もちろんご本人の浦和でのライブです(写真)。
日本ラグタイムクラブの初めての総会が浦和でありました。自己紹介や今後の活動方針などを話し合ったあと、映像鑑賞したのですが、David Thomas Robertsさんが巨体でバリバリ弾くラグタイム、テラ・ベルデに現代曲、もう圧倒されました。体も違う!その体から、音楽がピアノを通して次々に湧いてくるという感じでした。Roberto Clementeは浜田さんの新作CDでギター演奏を聞いていたのですが、優しげな美しい曲というイメージを持っていました。それが作曲者自身によるピアノ演奏が映像つきで聞けました。大リーグの野球選手の名をとったというタイトルの曲、とても繊細でニュアンスに富み、しかも情熱的な曲でした。弾けるかどうかはともかく、楽譜がほしくなりました(悪い癖)。かたや、90年のラグタイム・フェスティバルの分科会会場のような講義室で弾くFrank Frenchさん、Frenchさんにしては珍しいというジョセフ・ラムのRagtime Nighingaleも聞けましたが、この曲は弾く人によって本当に演奏が違います。とても参考になりました。また、Bob Milneさんの名古屋でのライブ(JRC主催)は、それはそれはリラックスした素晴らしいもののようでした。ラグタイムはもちろんブギウギ、ホンキートンクなど自由自在の、華麗なピアノ演奏、日本でこういうピアノを生で聞けることは、本当に稀なのではないでしょうか。こういう演奏は、ピアノならではの、きらきらした音色の豊かさがよく出ていると思いました。
さて、7時からの「タンゴとラグタイム 夜のギターコンサート」。アルゼンチン・タンゴをギター1台で弾いてしまう(これはとても珍しく稀で、日本で、というか世界でも珍しいとのこと。とっても難しいそうです)の飯泉昌宏さんとラグタイムの浜田隆史さんのお二人のコンサートです。会場が用意したプレートには、コンサート名がなんと「タンゴとラムタイム」と活字で書かれていました。日本ラグタイムクラブ会員一同、これを見て「本邦におけるラグタイムの認知度」を改めて思い知った次第。ムがブでなかったのは不幸中の幸い……。
浜田さんの部のメニューは、以下のとおりでした。
①Maple Leaf Rag ( Scott Joplin ) ―ラグタイムの王道を行く演奏!
②The Entertainer ( Scott Joplin )―なんとラテン風ハバネラ・バージョン。要注目。
③Waterloo Girls ( David Thomas Roberts )
④ランタン・スイング(浜田隆史)
⑤Pine Apple Rag ( Scott Joplin )
⑥蝶の木(浜田隆史)―私のお気に入りの曲。とても幻想的。
⑦Great Scott Rag ( James Scott )
軽々と素晴らしいノリで弾いてしまうラグタイムの演奏、CDでは聞いていましたが、ライブでしかも一番前の席で聞いて、改めてそのすごさと名人芸ぶりを実感しました。飯泉さんのアルゼンチン・タンゴの演奏がすばらしかったのも、言うまでもありません。アルゼンチンのタンゴはほとんど知らないのですが、曲の合間に歴史的な解説も入り、ラグタイムやブラジルのナザレの年代と重ねて考えることができて、面白かったです。演奏はリベルタンゴが最も気に入りましたが、飯泉さん作曲の「6月のボレロ」も素敵な曲でした。演奏者も聴衆も音楽をエンジョイでき、その余韻に長く浸れた一夜でした。
教訓! David Thomas Robertsから浜田隆史さんまで「見て」、演奏は小手先ではなく体全体でするものだと、改めて実感しました。消音モードで貧しく練習しているだけでは、いつまでたってもホンモノの演奏はできないのです。
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コメント
先日はお疲れ様です。
素晴らしい演奏を立て続けに聴いた一日でしたね。
浜田さんの技術に基づいたノリノリの演奏、最高でした。
上京のついでに、ゴットシャルクの楽譜とラグタイムの連弾譜をしっかりと入手してお土産いっぱい持って帰りました。
投稿: 草野 | 2005/12/13 16時32分
本当に最高の演奏でしたね。長い一日、お疲れ様でした。
ゴットシャルクの楽譜はDoverの"Piano Music"ですか? 私はそれを持っていますが、なかなか弾けそうな曲がありません……。
投稿: ラゲディ・アン | 2005/12/13 22時06分
そうです。他にpetar版もありましたが値段が高い上に収録曲数も少ないとあって見送りました。
ゴットシャルクは難しい曲ばかりですね。banjoなんか弾けたらかっこ良さそうです。財布と相談した結果、買わなかった楽譜にナザレのタンゴ集がありました。
投稿: 草野 | 2005/12/13 23時32分