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パトリシア・ラム・コーンさんとパトリシア・ラグ

patricia_rag bohemia_rag  パトリシアさんの画像を見つけました。パトリシア・ラム・コーンさんというのは、ラグタイム作曲家ジョセフ・ラム(1887~1960)の娘さんです。ジョセフ・ラムにはPatricia Rag (1916)という曲がありますが、これはパトリシアさんの名をとった曲といわれていますから、何歳でしょう? 今年発売されたCD"A Little Lost Lamb"(12月12日の記事参照)には特別出演、低音の歌声も披露しています。ラグタイムの世界では、まさに歴史的な、生ける証人のような方ではないでしょうか。
 写真はウエストコースト・ラグタイム・フェスティバル2004の「ラム・セミナー」でのものです。ご高齢ですが、たいへんお元気そうです。家族写真もありますが、真ん中の若い女性が、スー・ケラーさんと運命的な出会いをした、ラムのお孫さんでしょうか(11月14日の記事参照)。
 パトリシア・ラムは「ただ今鋭意練習中」の曲ですが、弾けば弾くほど魅力に満ちています。キュートで洒落ていて、変化に富んでいます。内容もさることながら、この曲の楽譜の形態は、ラグタイム史上「要注目」です。ラグタイム曲の長さは大体同じですが、普通は4ページにわたって印刷されています。それが、1916年のパトリシア・ラグ、1919年のボヘミア・ラグに限っては、同じ分量が見開き2ページにびっしり印刷されているのです。ビル・エドワード氏がご自身のCDのボヘミア・ラグの解説で指摘しています。ラグタイム時代も盛りを過ぎた頃の出版であり、スターク出版もケチったのだろうという意味のことを言っています。しかもボヘミア・ラグは表紙印刷が4色カラーではなくて、1色なのだそうです。
 この2曲は、ジョセフ・ラムのスターク出版時代最後の2曲です。用紙代と版下代節約? そういう事情があったのでしょうか。演奏上は、ページをめくらなくてすむので便利だなあと思っていたのですが、音楽教室の先生には「音符が小さくて見づらくありませんか?」と言われてしまいました。
 楽譜の表紙の画像は、ビル・エドワード氏のサイトからお借りしました。
 

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