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デヴィッド・トーマス・ロバーツ David Thomas Roberts――ラグタイムピアニスト&作曲家

david_thomas_roberts  アメリカのラグタイム・ピアニスト、デヴィッド・トーマス・ロバーツ(David thomas Roberts)の演奏を「見る」ことができました。もちろんビデオで、です。
 ロバーツ氏は、1955年1月16日生まれの50歳。伝統的ラグタイムの演奏家であると同時に作曲家であり、コンテンポラリーなラグタイム曲を始め、ラテン的エッセンス(タンゴやクレオール音楽)の曲、クラシック作品といってよい現代曲など、これまでに100曲以上を作曲しているそうです。作曲だけでなく、シュールレアリムな絵画も描き、コラムも執筆するなど、多彩な活動をしています。
 12月初めの「日本ラグタイムクラブ」総会でその映像を鑑賞し、そのパワーと豊穣さに圧倒されました。何とも優しく懐かしく切なさを感じさせるメロディーがラグタイムの2拍子にのって流れ出てくるかと思えば、激しいハバネラのリズムがこれでもか、これでもかと叩きつけられるように出てくる曲。その一方で、「え、これはフランス現代のピアノ小品?」と思わせるようなクラシック現代曲のような作品……。でもそのベースには、アメリカ伝統音楽のラグタイムが確かに息づいていていました。それが現代によみがえっている、というか、まったく現役で現代曲となっている、と言ったらいいでしょうか。その映像を昨日、もう一回見ました。この音楽を、ラグタイムを全く知らない日本人に説明するにはどんな言葉がいいか? 浮かんできたのは、
「クラシックでもないジャズでもないアメリカの伝統音楽」
という一文でした。当たり前といえば当たり前ですが、ぼーっと聞いていると、そのサウンドに、「ラグタイムの伝統」というものを強く感じたのです。楽譜も発売していて、楽譜どおりに弾けるという意味ではクラシック的ですが、でもやはり違います。もちろんジャズでもない。ジャズ風のアドリブはありません。「クラシック対ポピュラー」で音楽を二分すれば、「ポピュラー」に含まれるのかもしれないが、その中では相当クラシックに近い?
 自分で書いていて、わけがわからなくなりそうですが、CDショップで「ラグタイム」のCDがおかれている立場と同じと考えればいいのかもしれません。何しろラグタイムのCDは、クラシックに分類されていたり、ポピュラーに分類されていたり、ジャズのコーナーに混じっていたり、民族音楽に入っていたり、日本では所属不明・分類不可能なジャンルと扱われています。でも、「アメリカ伝統音楽」であることは、間違いありません。
 先日、デヴィッド・トーマス・ロバーツ氏の楽譜を求めようと、販売サイトからアクセスしたら、メールが転送されてロバーツ氏自身からメールを頂戴してしまいました! 本当に狭い世界。楽譜が届くのが楽しみです。届いたら一番に弾いてみたいのは、Roberto ClementeとPinelands Memoirという曲。「優しく、懐かしいような美しいメロディー」系の曲です。

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