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ピアノ曲「Maria Antonieta Pons」 by David Thomas Roberts

これは、米国人作曲家David Thomas Robertsが1986~87に作曲したタンゴ風の曲。
ホ長調(シャープが4つ)の非常に陽性の明るい曲で、
AABACDという構成で、速いテンポで進んでいきます。
これを、来週の発表会で、ピアノソロで弾きます。

この曲に出会ったのは昨年12月。日本ラグタイムクラブの総会です。
大矢さんご持参のDVDを見て、ビビビっと衝撃が走りました。
ラグタイムとラテンの融合。
いわゆる普通のタンゴのイメージを越え、華やかで躍動感に満ち、
それでいて移り気で、
一瞬のうちに影を帯びたり、コケティッシュにとぼけたりする、
なんとも魅惑的な曲でした。
DTR氏のエネルギッシュな演奏とともに、ただひたすら「すごい!!」と圧倒され、
自分が弾くなどということは、これっぽっちも思いませんでした。

録画は、アメリカのケーブルTVのものらしく、
司会でガイド役のFrank French氏からのインタビューも含めて、
作曲者のDTR氏(と省略します)自らが、
小ぶりのグランドピアノで自作を披露する番組でした。

さて、年が明けてDTR氏のサイトを見たりするうちに、楽譜が買えることを発見。
いてもたってもいられなくて、注文しました。
曲集3冊なので、中に何が収録されているかもわかりませんでした。
そして、到着してみると、
なんと、そのMaria Antonieta Ponsの譜面が含まれていました。
なんだかひたすら長く(14ページ)、
♯も多いし、装飾音も多いし、左手の音はオクターブ以上に飛んでるし、
楽譜を見ての第一印象は、「リストのラ・カンパネラ並み」。
いつか弾けるようになるといいなあと他人事のように思って、
他の曲を練習していました。

そして3月に入り、、6月の発表会が迫りました。
曲目選択を迫られ、
いきなり、「そうだ、一番弾きたい曲をやろう。まだ4ヶ月あるし」と決心。
弾きたいんだから、弾けるのではないか?
数年前弾いたショパンの幻想即興曲だってそうだったんだし……。
そこで、いざ弾き始めました。
そうしたら、見かけよりはず~っと「手が届く」曲でした。
とても弾きやすいのです。ピアノで弾きやすい曲というか……。
「ら・カンパネラ」並みは取り消し!
それが何故かはまだ不明ですが、
ピアノを知りつくしたDTRさんの作曲が、そうなっている?

DTRさんは、愛着を感じた土地や場所からインスピレーションを得て、
よく作曲するそうです。
土地のスピリッツを奏でる吟遊詩人?
しかし、この曲は土地からでなく、人からインスピレーションを得ました。
タイトルの名のキューバ人ダンサーの映像をテレビで見て、
それをもとに作曲されたのだそうです。

Maria Antonieta Ponsってどんな人だろう?
そうしたら、わかりました。
とても有名なダンサーであり、映画出演もしているようです。
キューバ生まれですが、
成人後はその人生のほとんどをメキシコで過ごしたようです。
キューバやメキシコでは、知らぬ人はいない、という人かもしれません。

本日付けの、もう一本の記事でご覧ください。

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コメント

初めてメールさせて頂きます。
 私はピアノの教師をしておりまして、先日友人の発表会にて
David Thomas Robertsのご紹介の曲に初めて出会い衝撃を受けました。
 どうしても、この曲の楽譜を入手したいのですが、アドバイス頂けますでしょうか。
 ちなみに私は、東京在住です。都内周辺にてこの曲の楽譜を
販売しているお店をご存知でしたら、ご教授下さい。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

以上

投稿: 高井 悠羽 | 2006/07/08 21時39分

この曲の楽譜は、4月21日の記事で写真紹介した曲集の2冊目に含まれています。写真の真ん中の曲集です。
http://elmtree.airnifty.com/ragromenade/2006/04/post_28c8.html

日本ではまだ売っている店はないと思います。
David Thomas Roberts氏のサイトを見ると、
楽譜の販売について書かれています。私はここに問い合わせて取り寄せました。「Discography」の部分に「sheet music for sale」とあって、その部分に曲集の名前があります。
「Viridiana Productions:David Thomas Roberts」
http://www.viridianaproductions.com/david_thomas_roberts.htm

DTR氏は、この秋に初来日して、ピアノソロ公演を行います。もし興味をもたれたら、ぜひ作曲者本人のエネルギッシュでスピリチュアルな演奏を聞いてください。情報はこちらにあります。
「オタルナイレコードのページ」
http://www.geocities.jp/otarunay/david.html

投稿: ラゲディ・アン | 2006/07/09 12時37分

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