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とうとう初日公演                デヴィッド・トーマス・ロバーツ ピアノ・ソロ

_pa270053_2 2006年10月27日(金)。
待ちに待った、デヴィッド・トーマス・ロバーツさんの初公演の日を迎えました。
日比谷・松尾ホールで、 スタインウェイのフル・コンサートピアノを使ってのピアノ・ソロ公演です。

調律が終わったばかりのピアノについたDTRさんを見て、
ホールの調律師の方が、
「ピアノが小さく見えますね」とおっしゃるほどで、
DTRさんが座るとフルコンも威圧感ゼロ。
軽くリハーサルをされて、本番を迎えます。

最初に引き始めたショパンの「前奏曲第一番ハ長調」は、
ショパンのサウンドなのに、何か違う。 クラシックの人が弾かないような不思議な音楽の紡ぎ出し方。 それがまたきらきらと美しく、 これは何だろうと幻惑されているうちに、 2曲目の「パインランズ・メモール」に。
DTRさん風ラグタイムの豊穣なる音とリズムの世界。
そして次の「山の赤ちゃん」は一転、
静かなロマン派風のメロディーは、
涙が出るほど切なく美しく、
こんな音色がどうやって出せるのだろうという美しさでした。
ピアノを弾く姿を見ていると、
まるでカウボーイが馬を軽々と操るようです。
緊張感を感じさせず、
ダイナミックで、しかも繊細な演奏です。

_pa270052 1~2曲弾くと立ち上がって、解説を交えながら演奏してくれます。
もちろん英語ですが、内容はほぼプログラムに書いてあることなので、
事前に目を通しておくと、理解しやすいかもしれません。

夢のようにコンサートの時間は過ぎていき、
最後には2曲もアンコール曲を演奏してくれました。
一日経っても、まだ夢の中にいるようです。
アーティキュレーションの素晴らしさ、
不思議なリズムのとりかた、
あまりに繊細な呼吸法、
ピアノの響きを最大限に生かしたペダル使い、
美しい音色の響かせ方……。

_pa270060_1 DTRさんの演奏を聞いていると、
クラシックもポピュラーも境界はなく、
「そこに音楽がある」という感じです。
とにかくジャンル分けは意味がないような、
クラシックとポピュラーのボーダーがない音楽。
ボーダーレスという言葉がありますが、
これをDTRさんは「シームレス」と言っています。
まさにシームレスなピアノ音楽なのでしょう。

と書きつつも、
まだ私の中で整理がつきません。
でも、DTRさんの「音楽」の弾き方が、
少しだけわかってきたような気がしました。
今日は、この感覚を忘れぬうちにと、
Maria Antonieta Pons や、Introduction、
そして、Roberto Clementeなどを弾いてみました。
また今まで弾いたことのない曲もいくつか。
やはり生演奏を目の前で聞くということは、
最大の「伝染力」を持つと思いました。

今回の来日で初めて持ってきてくれた、
印刷したばかりというピアノ・ピース「For Teresa」。
TeresaというのはDTRさんの奥さんの名です。
作曲は1974年で、テレサさんと結婚したのは2~3年前。
献辞にも「結婚30年前に書かれた曲」とあり、
なんとも不思議なロマンスを想像させてくれます。
この曲も弾いてみましたが、キュートな出だしの、
魅力的な曲でした。

さて来週もあと2回、
首都圏でDTRさんの演奏を聞くことが出来ます。

11月1日(水)さいたま市民会館うらわ 
11月2日(木)東京・日暮里サニーホール、コンサートサロン
http://www.geocities.jp/otarunay/david.html


もっとよく理解できるよう、
それまでに極力、楽譜を読んでみたい私です。

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2006年10月27日(金)
David Thomas Roberts Piano Solo公演 
(東京日比谷・松尾ホール) 19:00開演

【演奏曲目】 (とくに断りがないものは、本人の作曲)
前奏曲第一番 ハ短調 (1839)  フレデリック・ショパン作曲
パインランズ・メモール Pinelands Memoir  (1978)               

山の赤ちゃん Babe of the Mountains  (1997-98)
アイス・フロウズ・イン・エデン Ice Floes in Eden  (1986)  ハロルド・バッド作曲
シャルボノー Charbonneau  (2000)     by Scott Kirby
序曲 Introduction (ピアノ組曲『ニュー・オーリンズ・ストリーツ』
より)  (1981-85)
マガジン・ストリート Magazine Street(同上) (1981-85)
ナンシーの図書室 Nancy's Library  (2004-2005)
クリオール Kreole  (1978)

(休憩)

ディスカバリー Discovery (2003-2004)                     
スルー・ザ・ボトムランズ Through the Bottomlands  (1980)      
ミズーリ連合の思い出 Memories of a Missouri Confederate  (1989) 
コラール前奏曲 Chorale-Prelude  (1989)                   
コラール第二番 Chorale No. 2  (1990)                      
マリア・アントニータ・ポンズ Maria Antonieta Pons  (1986-87)
ロベルト・クレメンテ Roberto Clemente  (1979)   
            

<アンコール>
マディソン・ハイツの女の子 
Madison Heights Girl          
ウォータールー・ガールズ Warterloo Girls         

<オープニング・アクト>
浜田隆史さんのギターソロ
サヴォイア・ラグ Savoia Rag by Takashi Hamada

フォー・テレサ For Teresa (1974) by David Thomas Roberts
忘れません by Takashi Hamada
初めてのキス by Takashi Hamada

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