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キルト展でラグタイムに出会う(キルトフェス見学記 その4)

P1010003  「小野ふみえコレクション」の中に、額に入った写真の展示が二つ並んでいました。それは赤十字のキルトの写真で、ひとつは1918年のもの、ひとつは1998年のもので、全く同じデザインです。 ターキーレッドと呼ばれる色褪せしない赤い生地と真っ白の二色だけを使い、赤十字マークを囲んだ小さい四角いブロックが80枚縫い合わされています。この小ブロックそれぞれに、お金を寄付した人のサインが色落ちしないペンで書き込まれています。
P1010004_1  1918年当時、アメリカ赤十字社は雑誌広告などで、チャリティーキルトの制作を呼びかけたそうです。第一次大戦後の疲弊した時代、復員兵を助けるためだったそうです。
その中で、展示のものは特別なのものだっとのことで、当時の合衆国大統領や、ヘレン・ケラー、エジソン、チャップリン、シートン、ライト兄弟のひとりなど、有名人のサインが多く残されていました。それをのぞくと、五線譜の一節があるものも! 何の曲だろうとのぞきこみましたが、その横にマーチの王様、ジョン・フィリップ・スーザのサインがありました。

20070122_1726_0002_1  さて、1998年の作品は、なんとフォード、カーター、レーガン、ブッシュ、クリントンの歴代大統領5名のサインもあり、その他エリザベス・テイラーやスピルバーグやビル・ゲイツの名まである豪華なものでした。すべて自筆のはずです。
20070122_1731_0000  左下の部分、ビル・ゲイツのサインの下に五線譜が書かれていたので近寄ってみました。すると、なんとこれは、スコット・ジョプリン「The Entertainer」のさわり部分ではありませんか! 誰が書いたんだろう!? 同じブロックには複数のミュージシャンらしき名があり、ギターの絵つきサインもありましたが、この楽譜と同じ濃さのインクのものは、赤十字をはさんで左上にあるサインしかありません。読むと、Marvin Hamlisch。マーヴィン・ハムリッシュ。どこかで聞いた名だなあと思いつつ、はたと思い当たりました! ラグタイムのリバイバルに貢献して、ラグタイムの名を一躍高らしめた映画『スティング』の音楽監督ではありませんか! 過去のキルトを見ていて、ひょっとしてラグタイム関連のものに出会うことはないかなあという気持ちはいつも抱いているのですが、まさにどんぴしゃり。ちょっと興奮しつつ家路につきました。

P1270376 最終日に撮影し直しました。右下の譜面がエンターテイナーとわかるでしょうか?
Marvin Hamlischのサインは、赤十字をはさんで斜め上。

一番上は、Bill Gatesのサイン。赤い星のシールは、ここのサインがあるよという展示用の印です。ハムリッシュは、誰もが知る有名人というわけではないようで、ノーマークでした。

また、右上のギターの上のサインは、"U. Utah" Phillips という人のものでした。1935年、クリーブランド生まれの労働者にしてフォークシンガー。G.V.G.S.Wという称号(自称)は、Golden Voice of the Great Southwestだそうです。くわしくは、こちらで(1月27日追記)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Utah_Phillips

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