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Scott Joplinの曲のStamp奏法について

最近、一日一回はScott Joplinの「Stoptime Rag」を弾いて、
stamp(強い足踏み)を入れる練習をしています。

stampは、スペルも発音も「切手」のstampと同じですが、
ここでは「足を強く踏み鳴らす」という意です。
英英辞書を見るとこうありました。
to put your foot down heavily and noisily on the ground
類語として「stomp」も挙げられています。
stampでもstompでも、同じと考えていいようです。

「Stoptime Rag」(1910)には、作曲者の注があります。
To get the desired effect of "Stoptime" the pianist should stamp the heel of one foot heavily upon the floor, wherever the word "Stamp"appears in the music.
楽譜にstampの指示がある場所では必ず、足のかかとを強く床に踏みつけるように、ということです。

ところでこの4年前の「The Ragtime Dance」(1906)の楽譜にも、stampについての注があります。
To get the desired effect of "Stop TIme", the pianist will please Stamp the heel of one foot heavily upon the floor at th word "Stamp". Do not raise the toe from the floor while stamping.
ほぼ同じ内容ですが、stampをしているときは、つま先を床から持ち上げないこと」という付記がありました。

え~、そうだったの!?
少なくとも、ジョプリンはそうやっていたんだ。
つま先が支点になれば、上半身も安定します。

もちろん、どのようにやってもいいのでしょうが、
私は、かかともつま先も持ち上げて、
ダン、ダンと踏み鳴らしていました。
このように全部持ち上げたほうが、音が大きく響くでしょう。
つま先をつけたままだと、リズムをとっているだけみたいで、
強く踏みつけたときの音はなかなかでません。

もともと、靴で床を踏むことを想定しているだろうから、
ひょっとしたら、かかとだけでもヒールの音が相当響くのかもせしれません。
タップダンスでもstampの用語はあるようで、
タップ用の靴でも履いてstampしたら、
相当音がするのでしょう。

さて、以上は単なる理屈。
実際にやってみると……。
最初は、足に気をとられて手がおろそかになりました。
しかし、そのうち気づいたのは、
足だけを動かそうとしないほうがいい、ということ。
リズムをとるつもりで、
少なくとも腰あたりから動かす。
といっても、身体を大きくゆするわけではありません。
そうすると、ピアノを弾くのに影響してしまいます。
あくまで、「意識」程度。
そうすると、なんだか自然にstampができてくるようです。

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