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Sue kellerさんの「Live in Kalamazoo」

Sue_keller_live_in_kalamazoo


















米国のラグタイムピアニスト、Sue Kellerさんの最新CD、 「Live in Kalamazoo」(2007)を聞きました。
紙ジャケット入りで、ライナーノーツもないという簡潔な装丁。

ミシガン州カラマズーにあるバプティスト教会で、
昨年11月3日(日)に行われたライブ録音です。
使用ピアノはなんとFazioli(F278)のコンサートピアノ。

スー・ケラー風に味付けされたラグタイム、ブギ、ストライド、ブルースが、次々に繰り広げられる素晴らしいライブ録音です。

冒頭3曲は、「Maple Leaf Rag」「Pine Apple Rag」「Solace」というジョプリンもの連続。
偶然ですが、私が毎日、暗譜維持のために弾いている曲ばかりで、まるで私のために用意されたかのような選曲!?
これがどれも遊び心たっぷり、ノリノリで実に自由に弾いていてます。
Solaceの後半にヴォーカルが入っていますが、 ソラースにこんな歌詞があったのでしょうか!?

4曲目「I want to be a Birdman」というジョセフ・ラムのソング(1913)。
「A Little Lost Lamb」(2004)の楽譜版、CD版にも収録されていますが、実にのびやかに陽気に歌いあげています!

それから、私としては注目のZez Confrey作の2曲。
10曲目の「Stumbling」は歌が入っていますが、なんと中間部に「Kitten on the Keys」の一部を入れて遊んでいます。

そして11曲目がその「Kitten on the Keys」。
これがびっくり仰天。これは「ブギウギを踊る子猫」です! この曲のこんな演奏は初めて聞きました。

後半の数曲はクリスマスを意識した選曲。
11月の教会のライブというと、
もう、そういう時期なのでしょう。

14曲目の「Little Bar In Bethlehem」。イントロは、あの有名なクリスマスの賛美歌(名前が思い出せない。ベツレヘムの星?)。そのあと、ストライドも軽快に、お酒の名前が次々に出てくるソングになります。

15曲目の「Sugar Plum Strut」も、冒頭は「くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」ではないですか! 
「くるみ割り人形」は12月に盛んに上演される「クリスマスもの」です。
スーさんの他のCD情報をたどったら、「She loved Christmas」というアルバムに入っていました。スーさんの過去のラグタイムCDにいろいろな素材を提供しているという、バルティモア交響楽団の Johnathan Jensen氏の作曲。スーさんの演奏はラグタイム風の味付けになっているということです。

中間部のブルースや、ジャズソングでは、
スーさんの歌いっぷりのよさがよく味わえます。
また、ブギやブルースの演奏は実にうまいです。
エクストラ・トラックに入っている4曲はすべて歌もので、
スーさんのオリジナル?
ラグでもブギでもブルースでもないポピュラーソングで、
ときにしっとりと、ときに激しく歌い上げています。
スーさんの歌唱力の魅力と底力が十二分に発揮されています。
スーさんの熱い思いが伝わってくるアルバムでした。

なお、スー・ケラーさんは、
毎年5月末~6月初にミズーリ州セダリアで開催される、
Scott Joplin Ragtime Festivalのアート・ディレクターでもあります。

Sue Kellerさんサイト:http://www.rtpress.com/
購入先:http://cdbaby.com/cd/suekeller15

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