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ガーシュウィン「Realto Ripples」(1918)とミュージカル「Crazy For You」

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「Riaoto Ripples」と「Nola
 しばらく前から、ジョージ・ガーシュインの唯一のラグタイム作品「Rialto Ripples」(1916~1917)を弾いています。この曲は最初はピアノ・ロールでリリースされ、 翌年楽譜が出版されました。 18歳のガーシュインが、当時のピアノ・ロールの名手Felix Arndtに目をかけられてのことだったそうです。
 なお、Arndtが1915年に発表した「Nola」も、この曲に影響しているといいます。 「Nola」はノベルティー・ピアノの先駆的作品とされますが、 弾いてみたら、ノベルティーではあるけれど、 シンコペーションはなくて、ラグタイムと言えなさそうです。 メロディーの3連音符の連続は、 アイリッシュ音楽を思わせるという指摘もあります。一方、ガーシュインの「リアルト・リップルズ」は、ばっちりラグタイム曲。 ガーシュウィンらしさもあって、面白い曲です。

ミュージカル「Crazy For You」に登場するこの曲
 なお、このRialto Ripplesは、ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」に使われています。このミュージカル自体、Gershwinのミュージカル「Girl Crazy」(1930)のリメイク版なので、 当然といえば当然かもしれませんが……。 タップダンスが見ものでもあるミュージカルで、 本家ブロードウェーでは1992年、日本では劇団四季が翌年から上演しています。
http://www.ibdb.com/production.asp?id=4662

146355  サントラを借りて、ミュージカルでの演奏を聞いてみました。
「The Real American Music(is a Rag)」という曲のイントロ部分に、 Rialto Ripplesの冒頭部分が使われています。
ホンキートンク調の音色のピアノソロからオーケストラへという編曲でした。 歌詞は、こんな具合で、歌自体もラグタイムという感じです。
The real American folk song is a rag,
A mental jag
A rhythmic tonic for the chronic blues
The critics called it a joke song……

 この「The Real American Music(is a Rag)」は、1918年の作。
曲はジョージ・ガーシュイン、 歌詞は兄のアイラ・ガーシュインで、 二人の初めての共作とされています。「Rialto Ripples」がピアノ・ロール録音されたのは1916年、楽譜の出版は1917年で、ほぼ同じ頃の作品です。

 「Rialto Ripples」を、ミュージカルでこの曲のイントロにくっつけたのは、 誰のアイディアなのだろう!?

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