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映画「カッスル夫妻」

51ndhm9ybpl_ss500_ 現代の社交ダンスの基礎を築いたという、
バーノン&アイリーン・キャッスル夫妻を題材にした、
ミュージカル映画です(1939年)。
邦題は「カッスル夫妻」ですが、
私はどうも、書きなれたキャッスルで……。

描かれる舞台は1911年の二人の出会いから、
1918年にバーノンが空軍パイロットとして亡くなるまでの7年間。
白黒映画です。

キャッスル・ウォークという独特のスタイルを生み出し、
(しかもアメリカでなく、ヨーロッパでビュー)
フォックス・トロットも踊り……。

というところで、ラグタイムと関連してきます。
フォックス・トロットは、楽譜上でもダンスの世界でも、
1914年から登場する音楽ですが、有名な曲では、
Eubie Blakeの「The Chevy Chase」やなども当てはまります。

音楽的に、ラグタイムとどのように違うと言ったらいいのか?
また、ダンスの世界ではどのように認識されているのか?
そのあたりは、私としてはまだよくわかっていない部分です。
キャッスル・ダンスで、片足を後ろに曲げる特徴、
これだけは、何とかわかりましたあせあせ(飛び散る汗)

映画では、パリで二人が初めて「お試し」に踊る場面で、
ダンスホールのバンドが「Too Much Moutarde」を演奏していました。

また、今まで全く知らなかったのですが、映画によると、
キャッスル夫妻はヨーロッパで成功を収めると、
本当に大変な人気者となり、
夫人の服装や帽子、髪型は流行の最先端となり、
夫妻の名を冠した「あやかり商品」が次々に発売されたようです。
この時代、ファッションの世界にアイリーンが果たした影響は、実に大きかったようです。
「アイリーン・カット」と呼ばれた断髪は、当時の女性としては初の画期的なボブスタイル。
また、それまでの曲線的なポスト・ヴィクトリア風のファッションから、
1920年代にモダンでフラッパーな直線的スタイルが流行したのには、
アイリーンの服装の影響が大きかったそうです。

1920年代といえば、チャールストンが流行った時代。
あれを踊る女性の服装が思い浮かびましたが、
(映画「華麗なるギャツビー」でも見られます)
アイリーンは、あのファッションの走りだったのでしょう。
なお、Irene Castleで画像検索すると、
アイリーン本人の髪型やファッションの写真がたくさん見られます。

第一次大戦前の欧米の男女の服装や風俗、
そんなものも垣間見ることのできる映画でした。

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コメント

新年明けましておめでとうございます。

いまダンス雑誌に投稿するフォックストロットの原稿をまとめていますので、いまここで公開はできませんが、1905年、1907年、1908年にフォックストロットの楽譜が出版されています。出版年の登録が不正確だという可能性もないわけではないのですが、めくじらを立てるようなことでもないでしょう。

もし雑誌に掲載されたら、URLをお教えしますので、お試しあれ^^

弾いていただいたのを、YouTubeに登録していただけると楽しめるんですが。

投稿: tama | 2008/01/06 22時00分

tama様、
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

フォックス・トロットが生まれたとされるのは1914年あたりですから、1905年、07年、08年というのは、とても早いですね。
どんな曲なのかとても興味があります。
発表されたらぜひ、教えてください。弾いてみたいです(YouTubeにアップできるとは思えませんが~汗)。

投稿: ラゲディ・アン | 2008/01/07 00時14分

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