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「すやすや姫物語」公演を終えて

P1010172_2 「花げし舎」のパペレッタ「すやすや姫物語」に、
楽士として参加しました。

会場のポレポレ・カフェは天井からバオバブの実、壁にはバオバブの影絵……。
せせこましい日常を忘れ、あわただしい本番前の神経も鎮まるような
ゆったり、まったりの空間でした。

ここに白い幕の舞台が設置され、開場を待ちました。

本番4回は夢中で終わりました。
お客さんの反応、人形の操作
セリフのタイミング、パントマイムの振り、
伴奏の細部やアドリブ、4回が4回とも、全部微妙に違う。
どれもが、とても貴重な一回でした。

人形遣い、人形の声、歌唄い、楽士、それに演出の総勢12名。
練習のときから、徐々にヒートアップしていき、本番で最高潮を迎えました。

P1010167私にとって最も緊張した場所は、パントマイムの伴奏。
バレリーナ、道化師、魔女が登場し、どの動作も素晴しく完成されています。
それを損じないよう、タイミングを逸しないよう、しなければと、心臓がバクバク!
しかもここだけは、コーセイさんの曲でなくて自由課題。
バレリーナには、機械仕掛けの自動演奏のような単純なワルツを、
道化師には、スコット・ジョプリンの「The Entertainer」のさわりを、
魔女には、怪しく怖い感じに盛り上がる短調の4拍子を。
(なぜかこれは、Jelly Roll Mortonを意識していました……全然、違うけれど)

この演奏が終わると、
「ああ、関所を越えた」と毎回、安堵しました。
(写真・暗闇で早変わりするパントマイムさんの舞台裏)



舞台袖で楽譜を見ながらピアノを弾いてると、実は人形操作はあまり見えません。
もっぱら、声が頼り。
その人形の声や歌唄いの唄った言葉が、
公演が終わってみると、妙に心に残っています。

「だって、だって、怖い夢を見るんですもの~」

「ねむれない、ねむれない、お姫様は眠れない~♪」

「妃よ、私は分かったんだよ……何ごとも待っていては駄目だってことが、だよ」

「どんなにつらい旅路でも、この手に光をつかむまで、帰らない、帰れない~♪」

「おお、一難去ってまた一難、人生とはこういうものか」

「え~、もう~、じれったいなあ~!」

「羊が一匹、羊が二匹……」

「もう、子どもって、何で寝ないんでしょう」

「でも、でも、私は眠れな~い」

自分の子育てや、人生のいろんなシーンが思い当たり、じ~んと来ることも。
王様も、お触れを出したり、人に教えてもらおうと、聞きまわっているうちは、駄目。
すやすや国の人たちも、行きずりのバレリーナも、道化師も、魔女も、何も教えてはくれない。
旅に疲れ、苦労して、他者の言葉に感動し、
「ありがとう」と感謝の言葉を言えるようになって初めて、
本当に求めていたものに出会える。
それが、ゆめくい小人のドンジャラホイでした。

まさに、人生のドラマ。

子どもが見ても楽しいし、大人が見れば人生の寓話。

久田恵さんの脚本は深~いのだなあと、本当に実感しております。

このような機会を与えてくれた皆さんに、めぐり合わせに、深く感謝。
本当に心からありがとうございました。

私にもいつか、ドンジャラホイがやって来てくれるかな~!?

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イケメン? ドンジャラホイ



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パペレッタ「すやすや姫物語」
原作 ミヒャエル・エンデ「ゆめくい小人」
脚色 久田恵
演出 西山哲也
作曲 コーセイ
美術 ヒロ

2009年
5月9日(土)2時半・6時半
5月10日(日)1時・5時
中野ポレポレ座カフェ・スペース

「花げし舎」
http://homepage2.nifty.com/hanagesisha/

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おしまいに。
リハーサルのときのめちゃくちゃ踊りの伴奏や変てこシーンの写真撮り、
本当に楽しかったなあ~♪

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