セミの初鳴き

P1010089 セミが鳴くと、夏本番という感じになります。
セミの声もさまざまで、東京ではミンミンゼミやアブラゼミが主役。
でも、よく耳を凝らすと、
樹木の多い場所では、木の高いところでニイニイゼミが鳴いていることもあります。
ミンミンやアブラほど派手ではないので、気づかない人もいるかもしれません。
また夏も盛りを過ぎてくると、これにツクツクホウシが加わります。
わが家の近所では、これにまれにヒグラシが参加することもあって、
これら「役者」が揃い踏みすると、
なかなか聞き応えのある即興オーケストラとなります。

聴いていると、セミも自分ひとりで気紛れで鳴いているのでなくて、
仲間の声に反応して鳴いているようです。
ミンミンゼミも、1匹しかいないときは、
手ごたえがないのか、すぐに鳴き止んでしまいます。
ところが、2匹以上いると、張り合うようにミ~ンミ~ン……。

また、ニイニイゼミは鳴いているうちに音の周波が変わっていくのですが、
そのうねりは、まるでバンドリーダーでもいるかのように、
揃ってピッチが下がっていったり、上がっていったりするのです。

セミの初鳴きの記録は、出来る限りつけています。
なぜなら、自宅前が公共の緑地なので、
家に居ながらにして、少なくともその緑地での初鳴きがわかるのからです。

さて、今年は?
●ミンミンゼミ(単発) 7月15日
●ニイニイゼミ 7月19日
●アブラゼミ 7月21日
●ヒグラシ(単発) 8月1日(8月1日追記)(8月14~15日も単発で鳴く)
●ツクツクホウシ 8月9日(他の場所では4日頃から)

7月22日現在だと、とても個体数が少ない感じで、
緑地全体が、夏の日差しの中、し~んとしてる時間も多くありました。
知人やネット情報でも「今年はセミが少ないなあ~」という声を、
いくつも見聞きしました。

しかし、さすがに7月25日を過ぎた週末になると、
ニイニイゼミも増え、夕暮れ時には高周波の蝉時雨が降ってくるようになりました。
今は夜遅くまでニイニイゼミが鳴いています。

天然の音楽家セミ。
うるさいと感じる人もいるでしょうが、
少なくとも私には、夏の楽しみのひとつです。

「初蝉や 初見の曲を おずおずと」7月16日作)

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秋が深まる

enokinomi051201  エノキの赤い実が、地面に落ちています。8月半ばころから結構色づくのものが出始め、ハトなどが枝の中に入り込んで食べ始めます。でも盛んに落ちているのは今頃でしょうか。
 都心は、ここ2~3日で紅葉が一気にすすんでいる感じです。ムクノキの葉も、昨日一日でずいぶん落ちて、さみしくなってきました。これで強風が吹くと、一気に枯れ木状態かもしれません。
 うまく写りませんでしたが、下の写真はムクノキの実を1個くわえて私の足元から逃げ去ったスズメ。群れはいなくて、suzume051201 この一羽だけ、地面でついばんでいました。スズメの口には大きな実ですが、丸呑みしちゃうのかな? 
 一見平和な自然界ですが、この直前にショッキングな光景も目にしました。近くの公園でカラスが大きな実をくわえて枝にとまったのを見ました。何の実だろう? タイサンボクの花ガラみたいな大きさで。そしてふと足元を見ると、ハトの死骸。羽が散乱して風に舞い、首がないのです。 ということは……。カラスがハトを襲う光景は以前にも見たことがありますが、「その先」は知りませんでした。野生動物はライオンのような猛獣でも「無用な殺生」はしないそうです。自分の身を守るためか、食用にするためか。一方カラスは知能が高くて「遊び」をすることが知られています。公園のすべり台をすべったり、電線で宙返りしたり。食用なのか遊びなのか? カラス、恐るべし。

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むくの実の季節

mukunomi_051121assyuku 近所のムクノキの大木から、盛んに落ちています。ブルーベリーそっくりの濃い紫色の実です。青い実(写真右)も混じっていたのは驚きました。
 ハトやヒヨドリが盛んに食べに来ています。ヒトが食べてもいいそうですが、まだ試していません。落ちている実は、過熟気味で、たいていどこか割れているので……。
 なお、ムクノキの葉というのは、裏がざらざらしていて、昔は紙やすりがわりに使ったそうです。

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蝶の燐粉と発光ダイオード?

蝶の燐粉が、発光ダイオードと同じ結晶構造を持っているというニュースが……。(リンクしてますので、下線の文をクリックしてください)

 11月18日付けの米Science誌に発表されているそうです。
 アフリカの青いアゲハチョウの燐粉を調べた結果だそうですが、他の蝶も調べてそうだったのか、それともたまたま調べた蝶の燐粉がそうだったのか? その辺をもうちょっとくわしく知りたいと思いました。日本にも、ミドリシジミなど燐粉がメタリックに光る蝶がいくつもいて、それを思い浮かべてしまいました。南アメリカのモルフォチョウなどもメタリックな青が特徴ですが、それらの調べると同じ構造が? 金属光沢かどうかは関係ないのかな。いずれにしろ、あまり調査されてない分野だったのでしょうか。
  ニュース写真のチョウを見ると、青い筋がありますがアオスジアゲハとは全く異なり、日本にはいないタイプのアゲハです。似ている蝶は、アフリカのルリアゲハ群のこの三つ?

【オリバズス ルリアゲハ】 Papilio oribazus Boisduval (マダガスカル)
【エピフォルバス ルリアゲハ】 Papilio epiphorbas Boisduval (中央アフリカ共和国)
【カロプス ルリアゲハ】 Papilio charopus juventus  (ウガンダ)

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ダーウィンの亀はまだ生きていた

 11月15日が、そのガラパゴスゾウガメの「誕生日」だそうです。そして年齢は、なんと175歳! 新聞に「顔写真」も掲載されていました。
 え、うそでしょ! だって、ダーウィンって、あのビーグル号航海記のチャールズ・(1809~1882)ダーウィン? ガラパゴス諸島とか発見して、珍しい鳥の標本とか恐竜の化石とかをイギリスに持ち帰り、『種の起源』(1852)で「進化論」を発表して、キリスト教世界に大論争を巻き起こしたあの博物学者……。
  でも本当らしいのです。そのダーウィンが1835年にガラパゴス諸島からロンドンに持ち帰り、1987年からはオーストラリア・ブリスベーン北方のオーストラリア動物園に飼育されているとか。しかも鑑定により1830年生まれメスなのだそうです。最初はオスだと思われハリーの名がついていたそうですが、メスとわかって現在の名はハリエット。亀は万年、というけれど、あながち嘘ではないのですね。
 こらから七五三の日になると、ハリエットを思い出すかもしれない……。

 

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秋の足音

私の住む町内に、大きなムクノキが3本あります。どれも昔は同じお屋敷内の木でした。そのうちの一本はある集合住宅の広場にありますが、昨日そこを通ったら、ハトが数匹、地面をついばんでいました。ムクノキの実が落ちる時期になったのです! むくの実というのは、大きさも色もやわらかさも、ブルーベリーそっくり。鳥にとってはご馳走なのです(人間の食用にもなる)。

同じ頃、赤いエノキの実も落ち始めます。こちらは、もっと乾いた感じの小さな赤い実。エノキの実は、地面に落ちたものより、木の枝になっているものを食べる鳥が多いようです。

まだ葉っぱの色こそ変わりませんが、むくの実やエノキの実を鳥が食べ始めると、「あ~、秋になったんだなあ」と感じます。

まだ、ときどきセミが鳴きます。しわがれた声のツクツクホウシ。でもミンミンゼミの声はすっかり絶えました。夜になると、木の上から「リンリンリン……」と虫の声が激しく降ってきます。これはアオマツムシ。外来種ですが、最近都会にとても増えているようで、銀座の真ん中の街路樹からもこの声が降ってきます。「コロコロコロ」というコオロギの鳴き声もしてきて、夜の町も秋の気配です。

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Nightingaleについて

我が家の周囲では、春になるとシジュウカラの「ツピー、ツピー」という縄張り宣言がやかましくなります。オスは一日中鳴いていて、喉が枯れないのでしょうか。でも、ツピツピ一点張りではありません。ときにメロディーのある長いさえずりを始めて、それが、「え、テープかテレビからの音?」と耳を疑うくらい芸術的なのです。これは、メスに呼びかけているのでしょうか。また警戒音という地鳴きもあるようです。同じ鳥でも、いろいろ鳴き声があるものです。

さて、名前は有名なのに、日本やアメリカでは聞くことのできない小鳥「ナイチンゲール」はどんな鳴き声なのでしょう? ナイチンゲールの所属は、ヒタキ科コマドリ属。茶色い小鳥ですが、ウグイスよりは大きいそうです。繁殖期のオスは夕方から美しい声で鳴き、欧州第一の鳴き鳥とされています。サヨナキドリ、ナイチンゲールと訳されています。

ナイチンゲールの説明に関してはBird of Britainが詳しいですが、鳴き声は聞けません。そのかわり、鳴き声の描写があります。

「鳴き声にはフレーズと反復があり、その変化と抑揚は際立っている。とくに、深く、低く、長く続く鳴き声は特徴的である。他の鳥の鳴き声と間違うことはない。しかし若鳥は卵を抱き始めると美しいさえずりを止め、ヒナに対して、荒々しく、しわがれた鳴き声を出すようになる」

ハンガリーイタリアのサイトで、歌声が聞けました。上記イギリスのサイトの「普通のナイチンゲール」(Common Nightingale, 学名Luscinia megarhynchosと並んで、Thrush Nightingale(学名 Luscinia Lusciniaも紹介されています(ツグミに似ている?)。ヨーロッパでも国によって、分布の違いがあるのかもしれません。

普通のナイチンゲールLuscinia megarhynchosは、ピヨピヨピヨと鳴き声が高らかで、ツグミ系の Luscinia Lusciniaは口笛のあとにチュクチュクと地鳴きがくる感じです(リンク先はハンガリーのサイト……、のつもりでしたが、リンクがうまく入っていない場合は、お手数ですがハンガリーやイタリアサイトの中から学名を探してクリックしてください)。

また、フランスの作曲家オリヴィエ・メシアンには、鳥の鳴き声をテーマにしたオーケストラ曲「小鳥たちの目覚め」があります。ここに出てくる鳥の鳴き声をすべて検証したサイトReveil des Oiseauxがありました。もちろんロシニョール(ナイチンゲールの仏名)も出ていますが、なんと楽譜や音の波形を見ながら鳥の鳴き声が聞けます。このロシニョールは「ツグミ系」でしょうか?

学生時代に一度ヨーロッパに行きましたが、鳥の鳴き声に注意を払うことはありませんでした。でも今なら、もしそういう機会があったら、ぜひ小鳥のさえずりが聞けるような森の宿に泊まって、ナイチンゲールのさえずりを聞いてみたいものと思います。

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 この記事を書いてから、2年が経っていますが、上記のハンガリーの鳴き声のリンクは、もう切れてしまったようです。いまだにアクセスをたくさんいただいている記事なので、ナイチンゲールの鳴き声を新たにひとつ紹介します。
 これ以外にも、「
nightingale song」で検索すると出てくると思うので、興味のある方は、いろいろ探されてください。(2007年12月)

★ナイチンゲールの鳴き声(ドイツ:2002年)
http://freesound.iua.upf.edu/samplesViewSingle.php?id=14854

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ヒグラシのデクレッシェンド

ブログのデザインを変えました。少し涼し気になったでしょうか。

また、山の中(@東京都)でヒグラシの鳴き声を聞いてきました。先日の山梨では山全体が笑うようにヒグラシの声が聞こえてきたのですが、今回は杉林の中で、ここあそこ、とセミの居場所がわかるほどまばら。すると、鳴き声も個別に聞こえます。「カナカナカナカナ、カナカナカナ……」という一連のワンコーラスは、最後はだんだんデクレッシェンドして、消え入るようになくなっていくんですね。それがもの寂しげで、なんともいえない。それを、こちらが終わったらあちら、あちらが終わったらこちら、というふうに、いろいろな場所で切れ切れにうたわれ、余韻を残して消えていくので、なんとも贅沢な演奏を聞いているようでした。思いつく楽器でいうと、雅楽の演奏のようでしょうか。

先週、旅先の関西で地元の新聞を見たら、俳句投稿欄にヒグラシの句がいくつもありました。それが、「ヒグラシが鳴くので帰宅をいそぐ」とか「ヒグラシが鳴くので夕食の支度をいそぐ」とか、ヒグラシが時計代わりとはいわなくても、生活実感に根付いているのです。私のように都会に人間が、自然豊かなところに行って珍しいものを見聞きしたかのように(でも、ほんとにそうなのですが)感心するのとは、もうまったく違うのだなあと思いました……。

都心のセミは、もうすっかりミンミンゼミとアブラゼミが我が物顔の天下です。そこに先週からツクツクホウシが遠慮がちに混じってきました。季節は確実に進行しています。

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セミの声のジャム・セッション

セミの鳴き声が賑やかになってきました。我が家のまわりでは、今日、初めてアブラゼミが「本気で」鳴いているのに気づきました。夏の初めからのニイニイゼミ、先週あたりからのミンミンゼミに、アブラゼミが加わった状態です。ヒグラシはいつの間にか消えてしまいました。もう少し夏が終わりに近づいてくるとツクツクホウシが現れますが、そのころには多分、ニイニイゼミは消えています。

ニイニイゼミは、高周波のような一定のピッチの音で鳴き続け、よく耳を傾けないとわからないこともあります。当然メロディーはありません。それに比べてミンミンゼミは、ミ~ンミンミンミンミ~~という鳴き声にメロディーがあり、これがセミによって微妙に違います。また、季節の初めや羽化したてなのか、妙に低いしわがれたダミ声で鳴くこともあり、これはこれで、サッチモの歌声のように味わいがあります。一匹が鳴き始めると、それに呼応して別のミンミンも鳴き始め、そこにシュクシュクシュクシュクとアブラゼミも乱入し、通奏の高音にはニイニイゼミがいて、さながらジャム・セッションのように感じることもあります。ここにツクツクホウシのメロディアスな鳴き声が加わったらさらに賑やかでしょうが、そのころには多分ニイニイゼミは退場していて、「夢の競演」はなかなか実現しないのだと思います。温暖化の影響なのか、関西に多いクマゼミの声が関東でもときに報告されるようになりましたが、このパワフルな共演者なら、そのうちセッションに参加してくるかもしれません。それにしても、気だるいようなミンミンゼミの声を聞くと、本格的な夏になったなと感じます。

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ヒグラシの音程

山梨県の山の中に泊まってきました。朝と夕方はヒグラシの大合唱。早朝歩くと、山全体が、「ケタケタケタケタ」と笑い声をたてているようで、しかもそれが反響して、不思議な感じでした。ヒグラシの鳴き声は普通「カナカナ」ですが、私にはなぜか「ケタケタ」と聞こえることが多いんです。以前、大磯駅前で聞いて「蜩がケタケタ笑ふ海の町」と下手な俳句を作ったことを思い出しましたが、そのときから同じです。18日にも書きましたが、我が家の近くでもヒグラシが鳴きました。そうしたら、一緒に行った家族が、「東京と山梨では鳴き声の音程が違う」と言うのです。う~ん、絶対音感のある人だったら、わかるんでしょうね。

山の中や林道沿いには、コナラの木がたくさんありました。今の時期、ちょうどその樹液にオオムラサキが来ます。本当に大きくて、飛んでいるだけですぐわかります。オスは翅の表面の紫色が美しく輝きます。同行者は昆虫採集をするのですが、網に入るとオオムラサキは本当に強い。他のどんなチョウより力強く暴れます。胴体も太いのです。浮かんだ言葉は「横綱」。日本の国蝶ということになっていますが、確かに、強さの面でも美しさの面でも、チョウの世界の横綱だと思いました。同じ樹液にスミナガシというチョウもやってきます。翅が全体に黒くて、そのなかに墨を流したような青い模様が入り、なんとも大和言葉の美しい響きそのままのチョウです。渓流には胴体のメタリックの緑の光沢がすばらしいカワトンボもいました。都会とは別世界でしたが、これも日本の普通の山の中の風景なんですよね。

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